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<musicalgrammer>

<title>和声</title>
<h1>chapt.6 和声</h1>
<nexturl>tuning2.htm</nexturl>

<body>
<p>
　前項で見た和音は、それぞれどのように使われているのでしょうか。<br/>
　それを知るためにはまず「和音の機能」を知らなくてはなりません。<br/>
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<p>
　バロックから後期ロマン派までの和声（和音のつながり）理論を「<b>機能和声</b>（きのうわせいfunctional harmony）」といいます。これは、和音に「機能」を持たせて、その機能にしたがって和音をつなげていくというものです。<br/>
<br/>
　何がなにやらですね。具体的にいきましょう。<br/>
　和音の機能は<b>T</b>（トニックtonic）、<b>D</b>（ドミナントdominant）、<b>S</b>（サブドミナントsubdominant）に分かれます。SをさらにSと<b>D2</b>（第2ドミナント）に分ける場合もあります。<br/>
<br/>
　Tは基盤となるもので、大小さまざまなフレーズ（楽節）の始まりと終わりによく表れます。また、T・D・S・D2全てへつながる基点となります。大抵「落ち着いたー」と感じます。<br/>
　Dは強くTに行きたがります。このあとにはTしかつながりません（例外あり）。<br/>
　SもTに行きたがりますが、Dほどではなく曖昧な感じです。TよりもむしろDにつなげることでD→Tの流れを強いものにします。<br/>
　D2はDに対するDです。つまり、強くDに行きたがります。このあとにはDしかつながりません。<br/>
</p>
<p>
　これらの機能のつながり方は以下のようになります。<br/>
<br/>
　○T・D・Sの場合<br/>
　T−D−T（K1）<br/>
　T−S−T（K2）<br/>
　T−S−D−T（K3）<br/>
<br/>
　○T・D・S・D2の場合<br/>
　上記に加えて<br/>
　T−D2−D−T<br/>
　T−S−D2−D−T<br/>
<br/>
　そう、わずか3もしくは5種類です。シンプルです。<br/>
　この和音の機能のつながりを<b>カデンツ</b>（独kadenz）、<b>ケーデンス</b>（英cadense）といいます。上記のK1、K2、K3はそれぞれそのカデンツの型を示す記号ですが、はっきり言って使いませんので忘れましょう。<br/>
</p>
<p>
　さて、ではそれぞれの和音がどんな機能を持つか見ていきましょう。<br/>
<br/>
　Tは基盤となるものでした。音階の項では主音（第1音）に同じような説明がありましたね。ということで主音を根音とした和音＝<b>Tの和音</b>（主和音とも言う）がTの代表格です。<br/>
　Dはどうでしょう。実はドミナント（dominant）は日本語では「属」と訳されます。つまり属音（第5音）を根音とした和音＝<b>Xの和音</b>（属和音とも言う）がDの代表格です。<br/>
　SもDの類推でわかります。サブドミナント（subdominant）は「下属」と訳されます。つまり下属音（第4音）を根音とした和音＝<b>Wの和音</b>（下属和音とも言う）がSの代表格です。<br/>
　D2はどうでしょう。Dに対するDだから、属音の5度上、下中音（第2音）を根音とした和音＝<b>Uの和音</b>がD2の代表格です。<br/>
<br/>
　あと、あまっているのはVの和音、Yの和音、Zの和音です。<br/>
　<b>Yの和音</b>は主音と中音を含んでいるので、Tの和音に似ています。そのためTとして使われます。<br/>
　<b>Zの和音</b>は導音と下中音と下属音でできています。これは、属音を根音とした7の和音と似ています。そのためこの和音の根音を省略している、とみなしDとして使います。表記もZではなくX７／（斜線は根音省略を示す）となります。<br/>
　<b>Vの和音</b>は中音と属音があってTの和音に似ているけど主音がないし、導音があるからD？・・・かわいそうですが、この和音には機能があてられていません。なんとか使いようもありそうですが。<br/>
<br/>
　なお、Uは下中音と下属音を含んでおり、上記のようにD2としてDにつながるので、Wと同様Sと見る場合もあります。<br/>
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<p>
　機能和声では、D→T、D2→Dに見るように根音が5度下がる進行が基本となっています。これを<b>D進行</b>（ドミナントしんこうdominant motion）と呼びます。<br/>
　実はこれを応用するとX７／ではない本来のZの和音や、Vの和音が現れます。<br/>
　以下はTから順にD進行を続けたものです。<br/>
　T−W−Z−V−Y−U−X−T<br/>
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　最後に。ここまでの話は長調の場合について話してきました。短調の場合もほぼ同じなのですが、自然短音階では第7音が導音ではありませんでした。そのためこのままでは属和音としての性質がなくなります。そのためDにおいてのみ<b>第7音を半音上げ</b>、導音として使います（これが和声的短音階です）。Xの和音と、X7/として使うZの和音がこれに該当します。<br/>
</p>
</body>
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