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<musicalgrammer>

<title>調2</title>
<h1>chapt.7 調2</h1>
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<body>
<p>
　調1では、その曲で使われている音階で調が決まると書きました。<br/>
　しかし、ある程度の長さの曲になると、最後まで同じ調という事はほぼありません。<br/>
　そこで調を変える（＝<b>転調</b>（てんちょう）と呼びます）のですが、どんな調にも転調できる訳ではありません。<br/>
　どんな調に転調しやすいのか見ていきましょう。<br/>
</p>
<p>
　まず、譜例を見てください。<br/>
  <br/>
<center><red>fig.ハ長調・ト長調・ヘ長調の各音上の三和音</red></center><br/>
　これはハ長調・ト長調・ヘ長調の各音上の三和音を示したものです。<br/>
　では、ハ長調の主要三和音T・W・Xに注目してみましょう。<br/>
　ハ長調のTは、ト長調のW、ヘ長調のXと同じです。<br/>
　さらに、ハ長調のWはヘ長調のTと同じで、ハ長調のXはト長調のTと同じです。<br/>
　また、調号を見てもわかるとおり、ハ長調とト長調、ハ長調とヘ長調は、音階の構成音が一つしか異なりません。<br/>
　つまり、非常に似ている調、近しい調ということで、これらを「<b>近親調</b>（きんしんちょう）」と呼びます。<br/>
</p>
<p>
　では、面倒ですが、用語の定義にいきましょう。<br/>
　まず、基準となる調を「<b>主調</b>（しゅちょう）」と呼びます。上の例ではハ長調が主調です。<br/>
　次に、主調の主音の完全5度上の音（属音）を主音とする調を「<b>属調</b>（ぞくちょう）」と呼びます。上の例ではハ長調の主音＝ド、の完全5度上の音＝ソ、を主音とする調＝ト長調が属調です。<br/>
　同様に、主調の主音の完全5度下（＝完全4度上）の音（下属音）を主音とする調を「<b>下属調</b>（かぞくちょう）」と呼びます。上の例ではハ長調の主音＝ド、の完全５度下の音＝ファ、を主音とする調＝ヘ長調が下属調です。<br/>
</p>
<p>
　ここまでは、長調の場合のみ見てきましたが、短調の場合も全く同じです。イ短調の属調がホ短調、下属調がニ短調です。<br/>
<br/>
　さて、長調と短調で同じ調号を使うものがありましたね。たとえばハ長調とイ短調がそうです。この2つの調では音階の各音が一致（自然短音階の場合）し、和音もほぼ一致します。そのため、この関係にある調も近親調の一つで、「<b>平行調</b>（へいこうちょう）」と呼びます。ハ長調の平行調はイ短調、イ短調の平行調はハ長調です。<br/>
　さらに、属調の平行調、下属調の平行調まで近親調に含める場合もあります。<br/>
</p>
<p>
　最後にもう一つだけ。これも近親調に含めない場合もあるのですが、「<b>同主調</b>（どうしゅちょう）」というものがあります。その名の通り、主音が同じで長・短が異なる調です。ハ長調の同主調はハ短調、ハ短調の同主調はハ長調です。<br/>
<br/>
　だいぶこんがらがってきましたね。これらの調の関係は調1でみた五度圏で考えるとわかりやすいです。主調から時計回りに一つ進んだのが属調、反時計回りに一つ進んだのが下属調、長調・短調の五度圏を重ねて同じ場所にあるのが平行調です。<br/>
  <br/><center><red>fig.五度圏で示す近親調</red></center><br/>
</p>
<p>
　こうした近親調の間では、音階の構成音や和音が共通しているため、ある調のある音を、別の調の音とみなして、スムーズに転調することができます。<br/>
　※同主調への転調は、主音を変えず、旋法を変えることから<b>転旋</b>（てんせん）という場合があります。<br/>
</p>
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